10月の木曜読書会の課題図書は、開高健『輝ける闇』でした。参加者13名、レポートのみ参加1名、見学2名の、計16名の方にご参加いただきました。
以下、参加者の皆様に考えていただいた作品のまとめ(総括)です。
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・鋭敏になる五感
・いろいろつらい。
・凝視の地獄
・読み解いて理解しようとすることを拒否する作品。考えるな感じろ。
・小説ではなくベトナム戦争ルポタージュ。
・不生不滅 不垢不浄 不増不減 般若心経の世界
・言葉の遊びに付いていけなかった。
・シャッター
・「プラハの春」(春江一也著)でも感じたが、わかったつもりになっている史実を振り返る機会
・比喩の海におぼれてしまうニャン!
・アメリカ人考察読本~エイハブの末裔たち~
・人の体も、心も、人権も、文化も破壊する戦争に反対。
・悲しいけどこれ戦争なのよね(スラッガー・ロウ)
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この作品は、実際に記者としてベトナム戦争に従軍したことのある作者の回顧録的な小説でした。独特な比喩表現が苦手だったという方もいらっしゃいましたが、逆にそのお陰で当時の空気を感じることが出来たという方もいらっしゃり、様々な角度からのご意見を聞くことが出来ました。ご参加くださった皆さま、まことにありがとうございました。
次回は11月28日(木)、『ジキルとハイド』スティーヴンソン(新潮文庫)です。二重人格を扱った代表的な作品を、皆で楽しく語り合いましょう。次回もたくさんの皆様のご参加をお待ちしております。
【今後の開催予定】
★木曜読書会★19:00~21:00
・11/28(木)『ジキルとハイド』スティーヴンソン(新潮文庫)
・12/19(木)『螢川・泥の河』宮本輝(新潮文庫)
・1/23(木)『悲しみよこんにちは』フランソワーズ・サガン(新潮文庫)
※12月、1月はいつもより一週間早い開催となっておりますのでご注意願います。
★サタデー長編読書会★13:00~15:00
・11/30(土)『羊をめぐる冒険』村上春樹
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